寂しかった単身赴任

私がまだ小学生だった頃、父が東京に単身赴任しました。
たった3年間だけだったけど、それはそれは寂しかったことを思い出します。
単身赴任から我が家へ帰ってきてくれるときはとても嬉しくて、一週間前から指折り数えて楽しみに待っていました。
しかし、父が東京へ発つ日になるととても寂しいのです。
そんな父がいないある日、阪神大震災が起こり私の住んでいる地は被害は少なかったもののとても不安な日々を過ごしていました。
東京から父が電話をくれ、「地震がきたら、頭をかくすんだよ」といってくれたのを思い出します。
一軒家だったから余計に、夜子供と母親だけで過ごすことが不安でした。
中学生になった春休み、父の赴任する東京へ遊びに行くことになりました。
ワンルーム一間に家族四人雑魚寝したのを今でも記憶しています。
東京見物に、ディズニーランド、そして皆で料理をしたりしてとても楽しい時を過ごしました。
帰りの新幹線で、父が手を振っているのを見て泣かずにはいられませんでした。
そんな寂しい単身赴任の思い出なのですが、当時小学生だった私も独立して主婦になりました。
寂しい寂しいと思っていた父の単身赴任なのですが、家族のために単身で東京まで赴任してくれた勇気を称えたいと思うようになりました。
お父さん、ありがとうと心から言いたいです。